勢いで生きている

にゅすとSZとスタァライト

2023年11月公開の、あるアニメ映画を観て欲しい

色々あってお久しぶりのブログ更新となったが、双眼鏡の話の続きではなく、表題のように布教である。とはいえ、この時期にわざわざ布教するアニメ映画。正直、何の作品か察しの付いている方も多いだろう。

 

主役格のひとりが片メカクレで……

 

そのキャラのバディ描写が心底アツくて……

 

口コミ評価が非常に高くて……

 

「ゲ」の付く映画……

 

もうお分かりだろう。それではあなたの予想した映画のタイトルを心の中で叫ぼう、せーの。


_人人人人人人人人人人人人人人人_
> 劇場版ポールプリンセス!! <
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ハ?!違う映画を想像してた?!ならポルプリはまだ観ていないな?!丁度いい!

ポルプリを未見の方に映画館で観ていただくために布教ブログを書いているのだ。ぜひこのエントリーを読んでポールプリンセスの魅力を少しでも知って欲しい。

 

ポールプリンセス、それはモーションキャプチャーと圧倒的なCG技術力により描かれたポールダンスショーにスタァライト視覚と聴覚を支配されるためのアニメだ。

ポールダンスというと中にはいかがわしい内容かと警戒される方もいるだろうが、本作ではセクシャルな要素はほとんど無いので安心してほしい。いや正直に言うと衣装の露出が高かったりはするんだけど、それはショーの演出だし、なんかもう映像がすごすぎて露出度とか二の次になるんだけど説明が難しいな……と悩んでいたら、なんと公式による素晴らしい動画がアップされた。とりあえずこれを見てもらった方が早い。

ポールを移動しながら絡まる人体!1582かKAGUYAか和風日本刀ぶん回し!ダンサーさんのパフォーマンスもすごいのにそこに描画されたなびく長髪に飜えるマント!「ポールダンサーさんとCGアニメーション どちらの技術にも驚いてもらえるはず」、本当にそのとおりだとしか言いようがない。

 

このすごい映像を作っているのはタツノコプロ。名前を聞けばタイムボカンシリーズハクション大魔王を思い浮かべる人もいるだろうが、近年のタツノコプロはCGによるダンスショーを見せ場にしたアニメを多数作る会社になっている。
それがプリパラ等プリティーシリーズであり、そこから派生し一時期ネットのバズりを席巻したキンプリ(アニメのほう)ことKING OF PRISM by PrettyRhythmである。キンプリ(アニメのほう)の2作め公開時、作中で披露されたポールダンスのショーが話題になっていた。その延長線で、キンプリ(アニメのほう)のスタッフがメインになって作られた新作がポールプリンセスだ。

とはいえポルプリはプリティーシリーズとは別軸の世界観の作品なので、プリティーシリーズには触れずにいきなり劇場版ポールプリンセスを観ていただいて何の問題もない。映画館のフルスクリーンと大音響で観る映像はもっと驚きと感動と眩しさと楽しさに満ちている。が、数々の話題作に押されて公開3週目にして上映減少の傾向にある。

だから観に行って!今週末!少しでも観やすい時間の上映が残っているうちに!

eigakan.org

 

先程の動画に登場するのが作中最強、設定を持つユニット「エルダンジュ」の3名である。チラ見せでも伝わる絶対王者たち、ポールダンス全国大会4連覇の覇者エルダンジュに、ポールダンスの魅力に目覚めた主人公たち4人が挑む、というのが劇場版のメインストーリーになる。

主人公たち4人がどうやってポールダンスに出会ったのか、劇場版の前日譚となる1時間程度のWEBアニメで観ることができる。

 

ストーリーを追うにはこちらの動画だが

 

シンプルに脳を灼かれたい用途にはこちらのショー動画つめあわせがおすすめ。

 

いや確かにすごいけどCGで描いてるんでしょ?こんなん人間にできるわけないじゃんと思った方、まあいいからこれを観て。夢女量産機の素質の持ち主、私の最推し南曜スバルのショーの比較動画だ。メンカラ赤のスバル…うっ頭が

南曜スバルは劇場版においてダブルスのショーに挑戦する。そこで描かれる展開が王道ながら感涙ものなので、是非映画館でご覧いただきたい。

 

執拗におすすめする理由に他の方のツイートをお借りすると

これなのである。

 

昨今、我々の愛する事務所を取り巻く現実に疲れている方、やりきれなさを感じている方、何か気分を明るくしたい方。

1700円を払って映画館で「何がなんだか分からないがとにかくすごい」という、我々の愛するエンタテイメントに似た感覚を浴びることができます。それで少しでも気分転換とか、活力とか、そういうものを得てもらえればと思います。

そういう気持ちで金曜日の夜に間に合わせたくてこのエントリーを書きました。劇場版ポールプリンセス!!を観てください。

Forever Goldがあまりにも良すぎた話

注:

このエントリーには、セクシーゾーン ドームツアー2022 ザ・ハイライトのネタバレが含まれます

 

 

だいぶ記憶があやふやにはなっているものの、物心付いた頃(ざっくり表現)に80年代をリアルタイムで経験している。シティミュージックはレトロどころか当時の流行、松田聖子やらおニャン子クラブやら中森明菜が現役バリバリだった頃だ。それこそ金屏風事件もリアタイで、おっとそれ以上はいけない。

80年代ごろの文化や音楽がレトロポップなものとしてリバイバルヒットしていると聞いてはいた。とはいえ、自分に取っては過去のものが若い世代には「馴染みのない新鮮なもの」としてウケていると言われてもピンと来ないというか、へえぇ…と他人事のような感心くらいしかできなかったのである。

なのでSexy Zoneの2年4ヶ月ぶりのオリジナルアルバム「ザ・ハイライト」のテーマが80年代楽曲と聞いても、マジで流行ってんだなとか、たぶん感度高い人たちから見たら良いコンセプトなんだろうなとか、相変わらず全くピンと来ていなかったのだ。


とはいえ新アルバムは当然嬉しかったし、THE FINESTのMVが発表された時はあまりのスタジオぴえろ感にひっくり返った。正直、今でもあのMVを作ったのがスタジオぴえろでないことが信じられない。

同じように、Forever Goldも80年代の再現性の高さに唸りはした。ただ、言うなればセクシーたちによる80年代のコスプレを見ているような感覚で、歌詞の内容もあの頃っぽいなとしか捉えられていなかったのだ。

ドームツアー2022 ザ・ハイライトに入るまでは。

 

Sexy Zone待望のドームツアー、ザ・ハイライトは、詳細は伏せるがしょっぱなから観客の涙腺と情緒をがつんと揺さぶってきた。そこからはザ・アリーナをよりブラッシュアップをしつつ、節目にふさわしい内容のコンサート。その終盤、With Youから始まるハイライトメドレーが流れ始める。メドレーのラストを飾るのはフル尺の勇気100%だ。セクシー本人たちは外周でリフターに乗っている中、センターステージで踊るのはデビュー当時の衣装の衣装を着たJr.たちなのだ。

ひどくない?!?!(誉め言葉)ヲタクが末期に見る夢か????? ぶっちゃけこの演出の時点でだいぶん涙腺とか情緒はまたもやぐずぐずになっている。

 

勇気100%の曲終わり、センステに集ったセクシーたちとハイタッチを交わし、デビュー衣装のJr.ちゃんたちがハケていく。いやだからヲタクの末期の夢か?余韻と動悸が静まらないまま、それでも双眼鏡は構えたところにForever Goldが始まった。パフォーマンスが進むにつれて、あれ?と思った。この曲、こんな胸に迫ってくるような曲だったか? 思わず双眼鏡を下ろして、更に息を呑むことになる。
センターステージをガン見していたので気付かなかったが、いつの間にかモニターには昔のセクシーたちの映像が流れていたのだ。おりしも曲は2番、風磨パート。

「守るものはできたかい?」

慈しむようなその歌い方で、モニターに映る若かりし自分たちの姿を愛おし気に見つめる表情で分かる。
いつの間に いつの間にかあなたには守るものができて それは自分のプライドやらなんやらでなく 他でもない今同じステージに立つ、そして離れていても変わらずグループであるみんなで いつの間にか。
あのクソクソ問題児がよくぞそこまで真っ当に立派に育って……

もうこちらの情緒はえらいこっちゃだ。以降はもう、全ての歌詞が突き刺さってくる。
ダサいなりに本気だった甘い日々たち。心満たす Memories。振り替えるハイライト。

 

これまでの彼らの道のり全てと、そして今、この時。ドームツアー2022「ザ・ハイライト」に立つ姿そのものを描いた歌詞のようにダブルミーニングで突き刺さってくる。
どういう天の采配があれば、ここまでドラマチックな場面が生まれるのだろう。

繰り返して言うがこちらの情緒はえらいこっちゃだ。だって、Forever Goldがこんなにも、まるで等身大の彼らの歩んできた道そのものを象徴するような曲だとは全く気づいていなかったのだ。

 

これは別に私ひとりがことさらに鈍かったというわけではなく、17日の公演が終わった直後にはForever Goldについて言及するツイートがざくざく流れていた。うちのひとつを勝手にお借りさせていただく。

ですよね?????

 

正直、我々は彼らの戦略にまんまと負けたのだと思う。曲のポテンシャルを完全に見誤っていた。というか、見過されていた。ドームコンの披露で最大限の効果を発するように誘導されていたのだ。でなきゃ誰かひとりくらいはアリーナ時点で泣かせ曲だって気づかない? ちくしょうやられた。

 

ところで私のTLには一定数いるであろう、ぞんちゃん(Twitter内ではだいたい脳直でこう呼んでいる)を孫と思ってはいるがCDや円盤までは買っていないオタクたち。

Forever Goldの視聴はつべにあります。

www.youtube.com

しかし、上記の「守るものはできたかい」「ダサいなりに本気だった甘い日々たち」のフレーズはCDでしか聴けません。

セクシーゾーン ザハイライト CD - Google ショッピング

買え!!!!!*1

*1:でもCDでのふまたんの歌い方、生とぜんぜん違うんだよな……やっぱりドームの円盤出たらそっちも買わないと真髄は分からないと思う……

デザイン変えてみた

オキナ:2020/17/23+today on Twitter: "はてブロ、パソコンとスマホで全然見え方が違うんですね。パソコンの方で経たにダークテーマ使っちゃうとスマホで文字が見えないのか…" / Twitter

 

ということでデザイン変更。こちらをお借りしています。

blog.hatena.ne.jp

ラ・ラ・ランド、ネタバレだけ踏んでまだ観てないな…

2022年に双眼鏡を2つ買った記録・モナーク7篇

双眼鏡を新しくしたい理由。それはもう何が何でもくっきりときれいな視界で見たい現場、

クシーゾーン ドームツアー2022 ザ・ハイライト
のためである。
 
SZのことはデビュー時から孫を見るように見守ってきたのだが、色々あって2020年11月からゆるゆるとセクラバをやっている。セクシーたちの夢の場所、東京ドーム公演の決定。どうせならベストな装備で臨みたいに決まっている。そう思いチケットが手に入る前から、いろいろと倍率高めの双眼鏡の情報を集めていた。
 
当所は防振も候補に有ったのだが、売り場で覗いてみるとどうも見え味が合わないような気もする。大枚を叩いて使いにくいのではたまらないと、防振をレンタルして別の現場で実証実験。
結果、やはり値段の面でも非防振が自分には相性がいい気がした。どうしても防振が必要な局面が来たらレンタルすればいいし。正直防振高いし。
 
非防振タイプに心が固まったところで双眼鏡選びにものすごく参考になる、しおりんさん作のこちらのアンケートを再読。初読はつい最近だった気もするのに気付けばもう3年前の記事だ。怖い。
こちらのブログでも1番人気の機種が、みんなだいすきVixen アトレックⅡ 8×32。
明るくて軽くて値段もそこそこ。鉄板だ。実のところ自分でもほとんどこちらに決めていた。
ただ、迷っていたのがドームで8倍は心許ないんじゃないかという点だ10倍の方が戦えるのでは。そう思って集合知の力を借りもした。

集合知を信じてやっぱり10倍の方がいいのか、しかしアトレック10×32だと明るさが10.2。暗くはないがどうにも物足りない。Twitter以外にもAmazonやら価格コムでレビューを漁りながら、ある記事を見つける

これ、良くないか…?(前のめりになるオタク)
 
この時点で特に目を惹いたのはプロスタッフ10×40だった。

おりしも12/14は休みを取っていた。他の用事(参戦服選びとか美容院とか)を済ませて訪れた池袋ビッカメの双眼鏡売り場。ショーケースに鎮座していたプロスタッフ10×40はというと。

第一印象:でかい(途方に暮れながら)

言うならば小さめのペットボトルを2つ並べたくらいのサイズ感。さすがにこれは辛い。ならばやっぱりアトレック8倍にするか10倍にするか、検討に戻ったところに店員さんがやってくる。
ドームコン用の双眼鏡を予算2〜3万(見得張ってちょっと盛った)で探している旨を伝え、店員さん曰く。
・明るさは正義
・ドームでも10倍より8倍がおすすめ。視野が広くなるしレンズ自体が明るい。明るさは正義。
・アトレックの同価格帯にケンコーのウルトラビューもあるが、頑健性やレンズ性能でアトレックがおすすめ。ビクセンの方がレンズが明るい。明るさは正義。
・プロスタッフは安価ではあるが、レンズの透明感がアトレックやウルトラビューに劣る。予算があるならアトレック。明るさは正義。
・双眼鏡は値段が性能に反映される部分がある。上を探せばキリが無いが、見やすさと予算を考えるとアトレック10倍よりも8倍。明るさは正義。
 
熱の入った説明に、さすがにアトレック8倍で決定かと心が傾きつつ「上を探せばキリが無い」例の比較検討用に、ショーケースに入っていなかったニコンの双眼鏡を手に取らせてもらう。

これがモナークM7 8×30だった。何気なく覗いて愕然とした。ナニコレめちゃくちゃきれい。
 
モナークの存在自体は知っていた。先のしおりんさんのブログでも挙げられている機種だし、アトレックを買おうとしている人の対抗機種として名が上がることも多い。
しかし、自分では覗いて見たことはなかったのだ。
 
理由はわりと単純で、いつも双眼鏡を物色しに行くのがビッカメ有楽町店だからだ。ご存知の方も多いだろうが、ビッカメ有楽町店ではニコンの双眼鏡は双眼鏡売り場ではなく、ニコンのカメラコーナーにまとめて置かれている。
10歩も歩けば忘れる鳥頭、アトレックの印象を残したままモナークと見比べる機会に恵まれなかった。

もう一軒よく訪れるアキバヨドバシでは、もしかしたらモナークとアトレックを見比べることができたのかもしれない。だがモナークは実際高い。4万からの値札に怖気づき、おそらくこれまでは手に取ろうとしなかったのだと思う。
 
しかしこの日、モナークM7との出会いが訪れてしまった。あの頃には戻れない。何も知らなかった日々。胸を刺す衝撃を浴びてしまったから。*1


モナークM7とアトレックの視界の差を照明に例えると電球の光がアトレック。明るさにほんのり黄色っぽさが混ざる。一方でモナークM7の視界は昼白色のすっきりとした明るさだ。
正直ここは好みだと思う。アトレックの視界だってものすごくきれいだ。しかし、個人的にはモナークM7の視界の方がめちゃくちゃに好きな感じだったのだ。
 
うわこれ欲しい。興奮に動悸が高まり、同時に冷や汗がどわっと出た。
重ねて言うがモナークM7は高い。この日の店頭でアトレックは約2万4千円、モナークM7には約4万4千円の値札が付いていた。
その差、2万円。結構な額である。そもそも双眼鏡に払うのか?4.4万円を??双眼鏡に???
 
お気づきだとは思うが、既に検討項目が「モナークM7に4.4万円を出せるか出せないか」に変わっている。それだけモナークM7の視界が鮮烈だった。
だが即決はできず、ひと晩考えようと店を出た。ぐらんぐらん揺れる頭でひたすらに検索をかけ、ひとつのツイートが目に留まる。

モナーク7……アウトレット……?思わず楽天で検索。在庫はまだある。

更に調べると、このアウトレット品は店頭で見た【モナークM7」】ではなく【モナーク7】という旧機種らしい。
マイナス方面のレポも漁る。M7と比べると防油処理がされていない(指紋が拭いにくいとかそんな感じ?)。個体差により接眼部のゴムが劣化することがある。
しかし、肝心の見え方自体はモナーク7でもM7でもほとんど変わりはない、らしい。
 
楽天ポイント使って3万。アトレックとの値段差は埋まる。買っていいような気がしてきた。けれど思い切って買っても、17日当日に間に合わなければ意味が無い。ニコンダイレクトに問い合わせたところ、ぎりぎり17日の午前中に届けることは可能だという。
 
双眼鏡に3万円。出せるか?考えて最終的に欲求が勝った。東京ドームに立つセクシーたちの姿を、モナークの見え味で。
 
わたしはそれが見たいのです(CV津田健次郎*2
 

というわけで買い申したのである。Nikonモナーク7 8×30倍。最後はもう多分脳内麻薬か何かキマッていた。

 実は17日はシアターGロッソの暴太郎戦隊ドンブラザーズショーとのハシゴを考えており、もしドンブラショーのチケットを買っていたら家を出るまでに宅配の受け取りが間に合わないから引き下がったかもしれないとか、グッズ購入の予約時間が(以下略)とかの裏話もある。
ドンブラショーもグッズ購入も予約していなかったからモナーク7を受け取って開封してからギリ生きでドームに向かえる。星の導きとしか言い様がないのである。いやマジな話。
とはいえ、このブログを書いているのは会社帰りに水道橋に寄って↓を見た帰途だ。 

17日の午前中に本当にモナーク7は手元に届くのか。届いたとして万が一不良品だったりしないか。シュレディンガーのオキナさんの運命にご期待ください(?)

さて、長々と書いたがモナーク7アウトレットは、実は12/19までウィンターセール続行中である。このブログをわざわざ読みに来たユーたち。あなたにもあるのではないだろうか。年末の現場のひとつやふたつやみっつ。

 買おうぜ…!モナーク7…!このリンクから…!そうしてみんなで最高の景色を見ようぜ!

*1:スタァライト九九組 星のダイアローグ

*2:なぜCV津田健次郎なのか分からない人は少女歌劇レヴュースタァライトを見てくれ

2022年に双眼鏡を2つ買った記録・序文【追記あり】

野鳥の会である。

何のことかと言うと現場、この場合はいわゆるアイドルやら声優やらのコンサートにおける参加スタイルだ。

盛り髪ピンヒールでそびえ立つギャルたちが声量を活かし、花冠&白いワンピースの手元にメッセージうちわを掲げ、あるいは量産型がうちわをスケッチボードがわりに、

時代の変遷と共に様々な形でファンサを求める彼女たちの傍らで、もうずっと双眼鏡を覗き込んで離さない野鳥の会スタイルの参戦をかれこれ20年以上続けてきた。

その20年以上のうち、大半を新旧窓系という沼に片脚をどっぷりと浸け込んできた。

つまりは舞台に立つ人のオタクであり、やはりここでも双眼鏡は切り離せないアイテムである。

 

ここ10年近く、現場での相棒としてVixenニューアペックスHR10×28を愛用してきた。

ニューアペックスを買ったのは2013年秋か冬だったと思う。

2013年の夏、秩父宮ラグビー場での雨天中止となった、ある意味伝説の公演に入っていた。

その時に持っていた双眼鏡も雨を浴び、気付けばレンズ内部がうっすら曇った状態になってしまっていた。

連番していた友人の双眼鏡も似たような状態だったらしく、本当は彼女が新しい双眼鏡を物色するはずだった新宿ヨドバシ店頭で、何故か私がニューアペックスを衝動買いしていた。

おりしも「双眼鏡って倍率より明るさが重要性らしいよ」といえ口コミがジャニヲタ間に広がり始めていた頃。

明るさが10あれば超高級品という時代の中、明るさ7.8のニューアペックスはなかなかの上位機種だったのだ。

持ち運び時は畳めて重さもそこそこで取り回しの効く優等生、ニューアペックスは東京埼玉横浜仙台新潟博多大阪とあらゆる現場で活躍してくれた。

(とはいえ、倍率10倍だと大きすぎるハコでは低倍率との使い分けもしていた)

 

しかし時代は流れ、技術の革新に伴う防振双眼鏡や、明るさ15以上の非防振双眼鏡の登場の前では、さすがに7.8では力不足も感じつつあった。

(私の扱いが雑なせいでレンズもけっこう傷ついてしまったし)

 

そして2022年。

どうしてもクリアな視界で見たい現場のため、連れ立ったニューアペックスに別れを告げ、新しい双眼鏡を1年に2代も手に入れることになるのである。

購入に至るまでの紆余曲折と試行錯誤、星のめぐり合わせとしか思えない出会いについては、以降のエントリーで。

 

【追記】

エントリー上げてひと晩経って、そういや双眼鏡購入ツイートしてるんじゃないかと自ツイを検索かけてみた。結果。

 

ぜんぜん2013年じゃないじゃん!!!!!!

記憶が危ういにも甚だしいというか、双眼鏡見えにくくなって1年半(というか2年?)も使ってたんかいというか。

俺たちは雰囲気で双眼鏡を使っている。